2011-08-13

京都市が陸前高田市のセシウム松の使用を再度断念

五山送り火の汚染松の使用を京都市が再度断念すると発表しています。薪の表皮から1,130Bqの放射性セシウムが検出されたことが理由です。市文化財保護課は「誠に残念な結果だが、中止せざるをえない。被災者や多くの市民にご心労をおかけして申し訳ない」と謝罪したと伝えられています。

筆者はこう思います。
  1. やっぱり核拡散は避けて欲しい
  2. 当初一旦使用中止を決めた時上がった批判の声も、今回の検出で収まるだろう
  3. 初回の使用検討時のセシウム不検出も疑わしい
    → ストロンチウム・プルトニウム等々の他の核種も当然未調査のはず
  4. 薪は陸前高田市に送り返すべき
    → 申し訳無いが、こうして核拡散防止の意識付けを図って欲しい

2011-08-12

unclear nuclear

言葉遊びのようで申し訳ないのですが、今の日本の状況を表しているとも言えます。即ち;
  1. 止めるのか止めないのかがいつ決まるのか?
      
  2. 放射性物質の汚染状況 - 大気、海、土壌、食品の経時変化、およびセシウム以外の核種の状況
      
  3. 被爆者の累積被爆量 - 3.11以降、いったいどれだけ被爆して、今自らがどれだけの放射性物質(生命体)になっているのか
      
  4. 1.-3.までの責任者 - 絶対clearにはならないでしょうが、できるだけ引きずり出して法廷で決着しましょう

2011-08-11

『放射線:「除染急げ」 東京大アイソトープ総合センター長』

除染の必要性に関しましては、武田邦彦教授のブログでその言葉を見て以来、筆者も4ヶ月も前から幾度となく書いてきました。毎日Webに載った児玉センター長の発言はほとんど筆者が書いてきたことと同じですので、ちょっと長いでしょうが以下に全文をコピペします。
放射線:「除染急げ」 東京大アイソトープ総合センター長 
2011年8月7日 21時54分 更新:8月7日 22時45分 
「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会は一体何をやっているのですか!」。東京大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦さん(58)が7月下旬、衆議院厚生労働委員会で国の放射線対策を厳しく批判したことが反響を呼んでいる。がん治療薬開発のかたわら、「行動する研究者」として福島県南相馬市で除染活動を続ける児玉さんに、政府がなすべきことを聞いた。【聞き手・青野由利論説委員】 
--今回の汚染はこれまでの考え方では対応できないと指摘していましたね。
◆私たちの推計では、福島第1原発からの放射性物質の放出量はウランに換算して広島原爆20個分に上ります。しかも、原爆に比べて放射線の減り方が遅い。少量の汚染ならその場の線量を考えればいい。でも、総量が膨大な場合、粒子の拡散を考える必要があります。これは「非線形」という難しい科学になり、予測がつかない場所で濃縮が起きる。だから、稲わらによる牛肉のセシウム汚染や、お茶、腐葉土の汚染といった問題が次々出てくる。 
--食品の汚染にどう対応すればいいですか。
◆最先端技術を使えば、たくさんの食品の汚染を一度に画像で判定できます。こうした分野で日本の技術は世界一です。メーカーに聞くと3カ月でできるという。それなのに政府は何の対策も打っていない。これから、コメや海産物の問題も出てくるでしょう。食の安全を支えるために、最新の測定装置を緊急に開発し、各自治体に多数並べ、流れ作業で検知するといった対策が必要です。 
--子どもがいる人は家の周りや学校の放射線にも不安を抱えています。
◆被災地のすべての自治体に「測定すぐやる課」と「コールセンター」を置くことを提案します。電話を受けたら、20~30分でいいから、家の周りや子どもが行く場所を一緒に見て回る。線量が高い場所はパッパと除染する。南相馬では、子どもだけを避難させ、家族がばらばらになっている人たちがいますが、海側などでは線量が低く、子どもがいても大丈夫な所はある。それをきちんと見て、緊急避難的な除染は「すぐやる課」が手伝うことです。 
--低線量による内部被ばくの問題は専門家の間でも意見が異なり、混乱が生まれています。
◆がんは何十年かの間に複数の遺伝子変異が重なって起きます。チェルノブイリ(原発事故)でも、子どもの甲状腺がんの増加が統計学的に確かめられたのは20年後です。時間がたたないとわからないので、今「安全」か「危ないか」に決着をつけるより、「測定と除染」に徹することが大事です。 
--国会では、局所的な緊急避難的除染と、地域全体を対象にした恒久的除染を分けて実施するよう主張しました。
◆子どもたちが安心して暮らせる環境を作るために、幼稚園などで緊急避難的に除染をしています。でも、側溝を洗った水は環境中に残る上、線量を下げるのにも限界がある。これらを根本的に解決する恒久的除染は巨大な事業になるので、「除染研究センター」を作り、まず問題点やコストを評価する。そして日本の総力を挙げ、最高の除染技術を福島に結集する。除染の方法などは住民の意見を取り入れて決める。利権がらみの公共事業にしてはだめです。何十兆円も出して「これしか除染できませんでした」ということは、日本の財政状況では許されません。 
--緊急事態に、国の動きは遅すぎますね。
◆私たちは、除染した後の土を残しておけず、ドラム缶に入れて持ち帰っていますが、本来は法律違反です。現行法が今回のような事態を想定していないからです。旧来の法律で手足を縛られたままで、どうやって子どもが守れるでしょう。まき散らされた放射性物質を減らすために、法整備をしてくださいと言ってきました。それを4カ月もやらずに、国は何をやっているんですか、ということです。「食品の汚染検査」「測定すぐやる課とコールセンター」「緊急の除染」「恒久的な除染」、この四つをぜひ進めてください。 
◇「国会何やってる」 委員会発言、ネットで話題に
児玉さんは東大医学部卒業後、内科医として臨床と研究の両方に携わってきた。96年から東大先端科学技術研究センター教授としてシステム生物医学を研究、11年からは同大アイソトープ総合センター長を兼務している。
アイソトープ(同位元素)を使ったがん治療薬開発に取り組んでいるため、内部被ばくにも詳しい。原発事故後、福島県南相馬市の依頼で毎週末、現地に足を運び、幼稚園などで放射線量測定と除染作業を続ける。
7月27日、衆院厚生労働委員会に参考人として出席。食品の放射能汚染で不安が広がる中、食品の放射線量測定に全力を注がず、子どもたちを守るための法整備も怠っていると、国の怠慢を厳しく批判。「放射性物質を減らす努力に全力を挙げることを抜きに、どこが安全だという議論をしても国民は絶対信用しない」と訴え、対策を具体的に提言した。その様子が動画投稿サイトなどで紹介され、話題となっている。

2011-08-10

いよいよ魚汚染発覚の季節でしょうか?

グリーンピースが小名浜の魚を調査した結果が発表されました。漁業関係者の協力も有ったそうですが、その結果の最大値はクロメバルの1,053Bq(暫定規制値は500Bq/kg)ということでした。詳しいデータは判りませんが、グリーンピースは、魚介類のモニタリング強化や、商品に放射性物質の数値などの表示を義務付けるよう求める要請書を9日、菅首相らにあて提出したそうです。因みに、シーシェパードのポール・ワトソン代表はここを「破門」されています。

海産物の汚染に関しては、今まで何回も書いて(ついこの前も)待っていましたが、ようやく新聞の記事になって出てきました。セシウム以外の核種も調査し、正しい情報を公開してもらいたいものです。

2011-08-09

『外務省、「安全性」強調自粛へ  汚染牛受け再発防止力点』

以下記事全文です。今日のタイトルもそのまま借用しています。
『外務省、「安全性」強調自粛へ  汚染牛受け再発防止力点』【8/7 時事通信】
松本剛明外相が、東京電力福島第1原発事故をめぐる日本食品の海外向け風評被害対策に関し、これまで「日本で流通している食品は安全」と強調してきた主張を自粛するよう外務省内に指示したことが7日、分かった。放射性セシウムで汚染された牛肉が全国に流通したため。当面は再発防止策と「食の安全」に関する情報公開の徹底に力点を置く考えだ。
日本産食品については当面、牛肉であるか否かを問わず安易に「安全」という表現は使わないようにする。
筆者はこう思います。
  1. 何をいまさらの感も有るが、それでも一歩前進と評価しましょう
    → 安全病が少し治癒し、海外から嘘つき呼ばわりされる危険性が低下
      
  2. これを機に、核拡散の根源が安全病だということを外務省やその関係者だけでなく、福島土人(農民確信犯)たちにもちゃんと認識してもらいたい
       
  3. 農水省・文科省・経産省などなど、他の省にも指示(できなければ要望)して、国内の消費者も海外の消費者と同様に対応して欲しい

2011-08-08

玄海原発再稼動に関する古川佐賀県知事の「やらせメール」への関与

8/7の読売新聞に、佐賀県の古川康知事と面談した九電幹部が作成した知事発言メモの概要が載っています。この面談は6/26の国主催の説明番組の仕込み打合せだと思われます。知事発言のメモは九電幹部がメールに添付して展開したという記事も有り、実物を見るまでは何とも言えないのですが、知り得る限りの情報からは、3.11以降もなんとか原発を再開したいという古川知事の画策が見て取れます。8/9の県議会での知事弁明が待たれます。玄海町長も含め、県民・町民の健康など金のためなら無視してよいという、人道的に許されない思考回路は、国民の健康など~と言っている海江田と同じだということが解ります。国・県・町のムジナ3兄弟という訳です。しかし、佐賀県民もエラいのを自らの長として雇ってますよね。
<知事発言とされるメモ内容と結果>
「1人は商工会議所の専務理事を予定している」 → 名指しされた専務理事は、5日後の番組に参加した
「反対派も1人入れようかと考えたが、選抜が難しいとのこと。残りは普通の参加者を選ぶことになるだろう」
→反対派は参加要請を断り、参加者は女子大学生や主婦、農業男性らとなった
「長崎大の放射線医学の専門家に同席してもらう」→実現

2011-08-07

ゼミの同窓会にて

昨日は年に一度のゼミの同窓会で、筆者は1時間レポーティングをしました。引き続き質疑応答と当時の教授の講評もいただき、チョコチョコと準備した甲斐が有ったかなと思っています。プロジェクタは会場のものを借用し、筆者はPCとAriaちゃん(EMOBILE HTC Aria™(S31HT))を持ち込みました。8ヶ月目となるAriaちゃんはテザリングでスムーズに使え、ネット上のGoogle Documentを読み出し、同じくネット上のサイトへのリンクも使いました。まぁまぁの出来だったとプチ自画自賛しています。はるか昔の学生時代を思い出しました。