2014-01-18

流通している(かもしれない)食品のセシウム汚染 (21) 群馬県のワカサギ

釣って手にするだけの被曝量なら知れていると釣りを楽しむのでしょう。釣ったワカサギは穴からもどすのでしょうか。釣り客は空間の線量も高くないと判断しているのでしょう。隠れて持ち帰る人も絶対にゼロなんでしょうね。そしてこんな状態は、甘い100Bq/kgの規制っでもあと10年程度は続くのでしょう。

筆者には参加できないレジャーですね。
『サイズ大きめ、赤城大沼のワカサギ-氷上穴釣り、手ぶらもOK』 【1/15 高崎前橋経済新聞】

1月4日に解禁された「ワカサギの穴釣り」を目当てに、多くの釣り客が赤城大沼に集まっている。

赤城大沼の標高は1350メートル。最低気温は-15度~-20度になることもある。そのため氷の厚さは20センチに達し、穴釣りに最適なコンディションとなっている。

今年は解禁日が土曜に当たったため、昨年より多い約400人が今シーズン初の穴釣りを楽しんだ。以降もコンスタントに釣り客が訪れている。竿・エサ・仕掛け・氷に穴を開けるドリル・テントのレンタルサービスがあり、手ぶらでも氷上穴釣りに挑戦できる。

ワカサギは現在、セシウムが1キログラム当たり100ベクレルを超えているため残念ながら持ち帰ることはできない

入漁時間は6時~17時。穴釣りは3月下旬までを予定。

2014-01-17

核拡散に加担する被爆国

3年前から国内の核拡散を指摘した筆者ですが、国が進めようとしていることは本当にリスキーな愚行だと思います。こうなったらUAEやトルコの一般市民にフクシマ周辺の惨状を知らせるしか手立てはないでしょう。誰かネットを含むあらゆるメディアを駆使して現地の言葉でやってくれないものでしょうか。
『原発輸出協定 核拡散が心配になる』 【1/15東京新聞】

安倍政権は、原発輸出の前提となるトルコとの原子力協定に、核燃料の再処理を認める記述を盛り込んだ。外相は国会で、それを否定していたはずだ。被爆国日本が核拡散の懸念を広げていいのか。

核物質や原子力に関連する機材の輸出に際しては、相手国との間で原子力協定を結ぶ。核不拡散の観点から、平和利用に限るという約束を取り付けるのだ。

原子力には常に、軍事転用の危険が付きまとう。

日本は米国や韓国、中国など十二の国や機関と協定を結んでいる。原発の輸出を「成長戦略」の重要な柱と位置付ける安倍政権は、アラブ首長国連邦(UAE)に次いで、トルコとの間で二国間協定に署名し、国会の承認を急ぐ。

インドやブラジルとも交渉を進めている。

トルコでは、三菱重工やフランスのアレバ社などによる企業連合が、出力百十万キロワット級四基のシノップ原発を建設する計画が進んでいる。総事業費は二兆円規模になるという。

最大の問題は協定で「両政府が書面で合意すれば、核物質の濃縮または再処理をすることができる」としたことだ。

つまり、意思さえあれば、プルトニウムを取り出して、自前の核兵器を造る力を持てるということだ。トルコ側の強い要請があったというが、UAEとの協定では認めていない。なぜ、今回は特別扱いなのか。

岸田文雄外相は衆院外務委員会で「日本は認めない」と断言していた。だとすれば、協定の内容も修正されるべきではないか。

途上国では、開発に伴うエネルギー不足を補うため、原発建設計画ラッシュの状況だ。国内外に紛争の火種を抱える国もある。唯一の被爆国である日本が、核拡散に手を貸す恐れがあるような、振る舞いをすべきでない。

その上トルコは、日本と同じ世界有数の地震国だ。一万七千人以上の死者を出した一九九九年八月のトルコ大地震は、まだ記憶に新しい。

福島原発の事故原因には、いまだ不明な点が多く、後始末もできないままだ。国内で新増設のめどが立たないから、海外に打って出るのが「成長戦略」だとすれば、それで日本政府は胸を張れるのか。

過酷な事故や戦争の犠牲になるのはいつも国民だ。ヒロシマやナガサキ、そしてフクシマの精神に照らしても危険を拡散すべきではないだろう。

2014-01-16

『東京から「原発ゼロ」を進める必然性』 【1/14 朝日】

世田谷区長の書いたこのコラムに反論できる人はいるのでしょうか?

牽制球を投げる輩の中には首相や官房長官もいますが、「争点とするかどうかはあなたたちが決めるのではなくて都民だ」と言ってやりたいものです。東京の電気をなぜ遠いところで作っているかをよく考えて、さらに電気代の値上げは都民だけで負担してもらいたいものです。フクシマ周辺への補償も同様です。

オリンピックなどで浮かれている場合ではないと思いますがね。

「脱原発」で手を組んだ細川元首相と小泉元首相

細川護煕元首相が東京都知事選挙(1月23日告示、2月9日投票)に立候補する、と伝えられています。「原発ゼロ」を掲げる小泉純一郎元首相と連携して、「脱原発」を訴えるという展開に少なからぬ衝撃が広がっているようです。そんななか、さっそく「原発・エネルギー政策を地方選挙で争うべきでない」という牽制(けんせい)球が飛び交っています。

3年で何もかも忘れたのでしょうか。2011年3月11日、東日本大震災の甚大な被害とともに、東京電力福島第1原子力発電所の連続メルトダウンは何をもたらしたでしょう。昨年の夏、官邸の内外から見た原発事故のドキュメントを5~6冊読みましたが、「首都圏3千万人の避難」を念頭に置くという事態が起きていたことは否定しようがありません。それほどまで深刻な状況へと向かっていたのです。

現実に、福島第1原発周辺の16万人の人たちは住み慣れた家を後にして、長期にわたって避難生活を送っています。世田谷区にも400人近い方たちが長期滞在しています。何より原発事故の現場は長期にわたる収束作業が続き、廃炉への道もイバラの道です。汚染水とのたたかいも続いています。

そうした意味では、福島第1原発事故は収束どころか、いまもなお「現在進行中」なのです。

安倍内閣は「原発再稼働」の方針を掲げ、経済産業省は国のエネルギー計画の中で原発を「基盤となる重要なベース電源」として位置づけようとしています。(「消えた『原発ゼロ』むしろ『重要電源』へ」)

このままでは、停止している原発が次々と再稼働のプロセスに入っていくのも時間の問題かもしれません。3・11以後、柏崎刈羽原発や浜岡原発が稼働していた時、福島第1原発事故に相当する重大事故(シビアアクシデント)に見舞われた場合、住民の健康と安全を守らなければならない自治体の責務を果たすことは不可能だと感じました。避難計画すらありませんでした。(「『原発再稼働』の倫理を問う新潟県知事の覚悟」)

今回の原発事故が起きる前は、国が「重大事故は起こらない」としているので、東京でも避難計画等を策定する必要はないと考えられてきたのです。しかし、日本列島は地震の活動期に入っています。強烈な揺れや噴火、津波等の自然災害に耐えうる安全対策は未了です。

にもかかわらず、再稼働のみならず原発を「重要なベース電源」と位置づけるということは、「福島第1原発のような重大事故は、さすがにもう起こらない」と考えることにした、ということでしょうか。原発の輸出を進めたい政府は、国内で原発を止めしまっては、海外への売り込みに支障をきたすと判断しているのでしょうか。

原発の危険性は、立地している県に限るものではないことは、私たちが3年前にイヤというほどに経験していたはずです。放射性物質の拡散は広範囲で、東京でもペットボトルの水を配布するという事態が起きました。世田谷区では空気中の放射線量も繰り返し測定し、給食の放射性物質の検査を今も継続しています。

原発の重大事故時の影響を考えた時、東京もまた被害を回避することは困難です。県境はおろか、場合によっては国境さえ越えてしまうのです。なにより、東京は日本で最大の電力消費地でもあるのです。原発問題に無関係であるはずがありません。

それだけに、細川・小泉というふたりの元首相が東京から「原発ゼロ」を訴え、実現する道を探っていくということには、必然性があると思います。

私は、地方自治体の現場からエネルギー問題に取り組んできました。当初こそ「それは国政の課題で基礎自治体のやることではない」という声もありましたが、現在は「エネルギー問題は地方自治体の現場から変えるしか道はない」と実感しています。

私は以前、このコラムでも、次のように書きました。

<首相経験者の発言が脚光を浴びるのは、永田町政治がこの問題で国民の声を代表していないということも示しているように思います>(「原発ゼロ 小泉・細川連携で流れ変わるか」)

永田町や霞が関では「なし崩し的な原発回帰」が強まっています。多くの人が「脱原発」「原発ゼロ」へと舵(かじ)を切らずにいる政治をよしとしているわけではないのです。

2014-01-15

汚染水これで完全にコントロール? (5) 連日の高値更新?

日経平均より着実に上昇しています。東電は何も対策を講じていません。魚のストロンチウム汚染も報道されません。

毎度のことながら、東電の言う「可能性がある」というフレーズは削除して構わないでしょう。紙面の無駄遣いにもなりますので、「高濃度の地下水が井戸付近に流れ込んでいる」と報道するのが正しいでしょうね。ホントにムカつきますね、この言い草。
『福島第1、井戸で最高値240万ベクレル 上昇続く』 【1/14 日経】

東京電力は14日、福島第1原子力発電所の海側にある観測用井戸の水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が、過去最高値の1リットル当たり240万ベクレル検出されたと発表した。水は13日に採取した。

この井戸でのこれまでの最高値は220万ベクレルで上昇傾向が続いている。ストロンチウム90を原発外に放出する際の法定基準は1リットル当たり30ベクレル。

井戸は2号機の東側にあり、2011年の事故直後に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチの近く。海側の敷地では、汚染された地下水が海へ流出するのを防ぐため、ポンプで水を吸い上げており、東電は「吸い上げの影響で、高濃度の地下水が井戸付近に流れ込んでいる可能性がある」としている。〔共同〕

2014-01-14

Windows XPサポート終了とともに…

この前夜7時のNHKニュースで、Windows XPのサポート終了を題材に、中国製ソフトに関する警告やマイクロソフトの社員の販促(正規品の使用)が放送されていました。このNHKの報道の姿勢には?マークを付けざるを得ないのですが、それよりいよいよ待ちに待った時期が到来しつつあるという感触を得ています。

即ち、先週の日経(1/6)に載った『決壊するウィンドウズ帝国 マイクロソフト、迷宮に 』の記事タイトルそのものです。主だった記事内容を抜粋しますと、以下のような感じです。
『落ちていくか、巻き返すか。米マイクロソフトにとって、2014年は再起のラストチャンスだ。』
『結果は残酷だった。ソニーはウィンドウズ8を搭載し、タブレットのようにも使えるパソコンを次々と投入したが、思うように売れなかった。』
『マイクロソフトはパソコン用OSで約8割の世界シェアを握っているが、パソコン時代に盟友だったパソコンメーカーが雪崩を打つように、グーグルの無償OSなどに向かっているのだ。』
『インテル副社長がプレゼンで明かしたのは、グーグルのパソコン向けOS「クロームOS」を搭載するノートパソコンを東芝が開発していることだったのだ。もちろん、インテルはクロームOSのための半導体をつくっている。』
『 その株主とは、マイクロソフトをゲイツとつくった共同創業者のポール・アレン。今なお大量のマイクロソフト株を持っている大富豪でもある。彼の投資会社の幹部がマイクロソフトの解体案を唱え始めたのだ。』
『「唯我独尊」「悪の帝国」「憎たらしいほど強い」――。今までマイクロソフトにつけられた数々の悪名は、もう誰も使わなくなっている。ゲイツ、バルマーの後を継ぐ3代目のCEOは、何を改革のよりどころにするのだろうか。』
東芝のクロームブックはこのブログでも取り上げましたが筆者指摘のとおり遅過ぎだと思います。いつまでもオワコンで虫唾の走るビル・ゲイツにお付き合いし過ぎでしたね。まぁ、でも流れは変えられないもので、年末のGigazineにも『Googleの激安ノートPC「Chromebook」のシェアが急増、WindowsノートPCを脅かしている実態が明らかに』という記事が載っています。それにしても、法人・個人を問わず、マイクロソフトの養分になり続けたB層クラスターが我が国には多過ぎたのも事実です。

2014-01-13

流通している(かもしれない)食品のセシウム汚染 (20) フクシマのクロダイ

先回書いてから半年振りにこのタイトルの登場です。筆者の情報収集が甘いこともあるのでしょうが、最近マスコミはほとんど報じていないですよね。汚染水がダダ漏れではこうなるのでしょう。心配でしょうがありませんが、こんな感じですね。

  1. 2ヶ月遅れで発表するなら当然ストロンチウムも測っているのでしょうが、公表できないのでは?
     
  2. 以前から言っているように、魚は当然動きますから、個体によって汚染状況は違って当然です
    → 全点チェックが必要なのは明らかですが、相変わらずサンプルチェックですよね
    ロシアンルーレット状態ってことですよね
     
  3. 『操業「自粛」』だから『出荷されることはない』などと断定する人の気が知れません
    操業自粛でない他の魚種も全点チェックは当然でしょう

『クロダイから1万2400ベクレル 福島・いわき市沿岸』 【1/10 朝日】

独立行政法人水産総合研究センターは10日、福島県沖で昨年とれたクロダイ37匹を調べたところ、東京電力福島第一原発から37キロ離れたいわき市沿岸の魚から、1キロあたり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。1匹だけ突出した数値だったため、汚染時期などを詳しく調べる。

昨年10、11月に原発南側の海域でとれたクロダイを同センターが調べた。その結果、11月17日に仁井田川河口でとれた1匹が、一般食品の基準値(1キロあたり100ベクレル)の124倍の濃度だった。このほか、426ベクレルと197ベクレルの2匹が基準値を超えていたが、残りは基準値以下だった。

クロダイは福島、宮城両県で出荷が制限されているほか、茨城県北部で操業自粛の対象となっているため、今回調査した海域から出荷されることはないという。

2014-01-12

Asus ZenFone 発表


PadFoneのAsusは、下表にスペックをまとめたサイズの違うスマホも発表していますね。さすがにPadFOneと同サイズの7インチは有りませんが、ZenFone 6 ならば、ほとんどファブレットです。スペックも 6 が一番魅力的だと思います。スマホ+7インチタブレットの2台持ちが要らなくなりそうです。もともと価格が非常にリーズナブルなうえに、ラインアップ間の価格差も小さいので、より上級の方がお買い得感があります。あとは、使いやすさでサイズを選ぶことになるのでしょうね。(写真はZenFone 6)



ZenFone 4
ZenFone 5
ZenFone 6
プロセッサ
Atom Z2520
Atom Z2580
Atom Z2580
クロック周波数(GHz)
1.2
2.0
2.0
RAM(GB)
1
1
1or2
ストーレッジ(GB)
4
4
8or16
サイズ(mm)
L124.42 x W61.44
x 6.3~11.2
L148.2 x W72.8
x 5.5~10.34
L166.9 x W84.3
x 5.5~9.9
重量(g)
115
140
200
バッテリ容量(mAh)
1,170
2,050
3,230
カメラピクセル数
5
8
13
価格(ドル)
99
149
199