2011-07-09

職員の内部被爆に関する南相馬市長の無責任コメント

南相馬市が、事故直後原発から半径20kmで執務していた市職員ら41人の内部被爆調査の結果、全員から放射性セシウムなどが検出されたことを明らかにしました。市長のコメントは以下のとおりです。
「事故発生の連絡遅れなど国のミスは致命的で、市民は何も知らされないうちに内部被ばくしていると思う。適切に対応するよう国や東京電力に伝える」
あくまでも河北新報社の記事(7/6ネット)だけが拠り所なのですが、この発言って、「(市長の)私は避難等の指示を聞いていないので、職員が被爆したのは全て国の責任である」という、無脳な発言に聞こえませんか? 放射性物質が拡散していることは小学生でも知っているのに、職員を働かせた責任は「(市長)あなた」にもあるのですよ。いまさら国を責めたって、東電に伝えたって、免責にはなりません。遠く離れた筆者ですら、情報収集して、国際基準の1mSvを確認し、被爆を極小に抑えるための対策を取った訳ですから…

今後、次々と被爆被害が明るみに出され、事故当時放射性物質拡散を隠し、適切な避難指示を出さなかった政府と、それを理由に無策であり続けた地方自治体の責任が問われることになるのです。ただし、「ただちに影響は出ません」ので、被爆と発症の関係を基に被害者が提訴し、なおかつ勝訴した場合にも、誰も本当の意味の責任を取ることはないのでしょう。

2011-07-08

玄海原発に関係するドタバタ=政府・九電の非礼

筆者が心配すると、みんな辞めるんですが、辞めて済む問題でもないんですけどね。海江田経産相の情けない国会答弁を見てこんな風に思いました。昨日経産相が発表したなどと書いてしまいましたが、頭越しに「ストレステスト」を発表したのは菅総理だったのですね。
  • 玄海町長を安全だと言いくるめてきた論理と努力をボロボロにされて、「ストレステスト」に耐えられなかったのは、原発でなく海江田さんだったのですね
  • 玄海原発は、九電のやらせメール事件ともども、災難続きですね
民意を確認するためには、やっぱり「脱原発解散」しか無いようです。

2011-07-07

海江田万里経済産業相の提案するストレステスト、より「脱原発解散」を!

海江田経産相が、追加の安全対策としてストレステストを近く実施すると表明しています。玄海原発を始め、再開を要請しておきながら「追加」のテストを行うということは、今まで安全だと言ってきたことが不充分なテスト結果によるものだったという自己否定に繋がります。あらゆるリスクを想定できるはずが有りませんし、フクシマ再来となった時にも、結果的に次の人体実験をするだけになるのは目に見えています。国民のさらなる被爆と世界中を汚染する罪を償うことは不可能なのです。いい加減、原発有りきの無駄な活動は止めにして、原発無しでやっていける、尊敬される国を目指したらどうでしょうか。汚い国土に将来の日本人を住まわせる訳にはいきません。

もう一回書いておきますが、脱原発解散、やってください。

2011-07-06

と思ったら辞任って、三日坊主じゃん、罰として菅さんを巻き込んで「脱原発解散」しろよ

不貞腐れたような陳謝をしていると思ったら、ホントに辞めるなんて馬鹿じゃないでしょうか。こんな感じです。
  1. 東北までの出張旅費返せよ
  2. 議員辞めて、選挙で骨を折った貢献者に土下座しろよ。まともな議員はそうするぞ
  3. 議員辞めないなら、菅総理には最期に辞任させずに「原発解散」をねじ込み、お前自身もう一回有権者の審判を受けろ、いいな!

2011-07-05

松本復興相が陳謝?

60のオッサンがマスコミの前でパフォーマンスですか? 松本組の若頭は、大学卒業が遅かったのか、卒業後遊んでいたのか、ようやく30歳で国会議員の親父の秘書となり、その後30年スクスクと育って下品な姿を晒したのでした。立場もわきまえずに超エラそうで、さすがの(?)筆者も不快になりました。以下は昨日の15時半までの発言からの抜粋ですが、これで収まるんでしょうか?

ニュースの映像を見るとこれって本当に一字一句言ってるんですよね。すごい大臣ですよね。
  • 「水産関係でも3分の1から5分の1集約すると言っているけど、県でそれはコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々、何もしないぞ。ちゃんとやれ」
  • 「あとから自分(村井知事)は入ってきたけど、お客さんが来るときは自分が入ってからお客さんを呼べ。長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ。今の最後の言葉はオフレコです。皆さん、いいですか、書いたら、もうその社は終わりだから」
  • 「(Q.発言には問題はなかったか?)私はなかったと思う。(Q.問題があったと知事は見ているが?)知事が?本当に?わーすごい知事やな」
  • 「言葉足らずだったり、私は九州の人間ですけん、語気が荒く、被災者の皆様に傷つけたということであれば、おわびを申し上げたいと思っている。私はB型で短絡的なところがあり、反省しなければならないと思う」

2011-07-04

「シリーズ原発危機・第2回・広がる放射能汚染」NHKスペシャル

(再放送は2011年7月9日(土)午後4時30分~5時19分です)
遅きに失している感は免れませんが、NHKの番組としては政府批判を含めそこそこ頑張った出来だったと思います。やはりフクシマは、チェルノブイリと同じ道を歩むことが解りました。恐れていた予想どおりの展開です。このまま行くと数十年住めない地域ができ上がることは不可避なので、諦めるしかないのですが、以下のような感じでしょうか。
  1. フクシマからもう少し離れた地域でも、メンドくさいのが腹立たしい限り
    → 今まで気を付けなくてもよかった食品や大気をなんでいちいちモニターしなくちゃいけないの?!
    → 食品をvehicleとして運ばれる放射性物質はフクシマから遠い場所でも実測必須
        (チェルノ近辺ではやっている)
  2. 国立環境研究所の大原センター長による大気シミュレーションはホットスポット探索・汚染マップ作成に非常に有用
    ← 放射性プルームの広がりに降雨状況を重ね合わせ解り易い
    → なんでSPEEDIが3ヶ月以上前にやっていないのか?
    → やっぱり関東地方以東(北)にはホットスポットも多く、住む気にはなりません
  3. 無策の政府が除染もせずにこのまま放っておくと、強風で舞い上がった放射性物質によって、いつまでも日本の汚染が進む
    広域調査も是非やって、安心させて欲しいのですが…
    → やはり筆者のパスポート書替えは間違いではなかった?
  4. 来週の第3回で、一気に脱原発の世論形成に弾みをつけて欲しい

2011-07-03

日本の放射能問題は深刻=元内閣官房参与・小佐古氏 WSJ日本版

菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が警告を発しています。WSJに載ったコメントを以下のとおり抜粋しますが、筆者の心配とほぼ同一です。
「菅内閣は海の汚染や魚への影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コストを最小限に抑えるために特定の放射能の危険性を過小評価している」
「茶葉やほうれん草など、食品の汚染については、既に散発的に報告されているものの、今年後半、特に日本人の主食である米の収穫が始まった頃に、より広範な、憂慮すべき問題が明らかになるだろう」
「校庭における放射能の許容水準を超える学校が17校にとどまるよう、政府は許容水準を比較的高いレベルに設定した」
「今の内閣は生き延びるためだけに、色々な対策をうっているとしか私には考えられない」
(海洋汚染に関し、政府に)「ずっとやれやれといってきたのに、やっていない」
3月16日に官房参与に着任して以来のSPEEDI関係の情報も、筆者の認識と違いは有りません。実際には3月23日まで一般に情報は公開されず、避難区域は4月11日まで変更されませんでした。
3月17日「合理的な最悪のケース」を使い、住民の被曝レベルを予想することを提言
3月18日政府の原子力安全委員会に対し、SPEEDIによるシミュレーションに基づいて、当初の避難区域の妥当性を再考するように勧告