2012-08-25

プルトニウム登場!

 1ヶ月前のストロンチウムに続いて、またしても今さら感のある、最凶元素検出のニュースです。過去の最大測定値を1.4倍上回っておきながら、例によって健康に問題はないという常套句を最後に添えています。文科省でも環境省でも良いので、もっと早く事実を伝え、常套句を伝えることなく、アドオンの被曝の影響を科学的に伝えて欲しいものです。
『浪江町など10地点で検出=原発事故由来のプルトニウム-文科省』 【8/21 時事】

文部科学省は21日、東京電力福島第1原発周辺で土壌調査した結果、原発事故で沈着したとみられるプルトニウムが、福島県大熊町、浪江町、飯舘村、南相馬市の4市町村10地点で検出されたと発表した。最大量は浪江町で出た1平方メートル当たり11ベクレルのプルトニウム238で、海外の核実験で過去に降下した際の最大測定値を約1.4倍上回ったが、健康に問題はないという。

2012-08-24

栃木土人も教化はムリなのか?

こういうケースがみつかるのも全頭検査のお蔭でしょうが、土人はどこにもいるので、いっそ飲食店と同様免許制にしたらどうでしょうか? この、エサが汚染されていた(ことに気づかなかった)などというワンパターンの失態を土人はいつまで続けるのでしょう。指導も「徹底」ではなく、「再徹底でしょう。東電(と土人と偽装業者)のせいで、各県のブランド価値は大いに毀損されています。

給食とかには実際出ているのでしょうね。福島民友新聞も8/21に『会津若松市の学校で1学期に出された学校給食に、市が定める1キロ当たり10ベクレルを超える放射性セシウムを含んだ食材が使われていたことが20日、分かった』と伝えています。ブランドを選べない子どもは本当に可哀想ですよね。

『矢板の和牛肉から 新基準超セシウム 栃木』 【8/22 産経地方版】

県畜産振興課は21日、矢板市の繁殖農家が出荷した繁殖用和牛(雌138カ月齢)の肉から、基準の1キロ当たり100ベクレルを上回る130ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

県は牛肉の出荷に際し、全頭検査を行っているが、4月から実施している新基準を超えたのは初めて。

県は農家が牛に食べさせていた永年生牧草を検査したところ、基準の1キロ当たり100ベクレルを上回る1086ベクレルの放射性セシウムを検出した。農家は牧草地を耕したことで、放射性物質の値が下がったと誤解していたとして、県は農家への指導を徹底する意向だ。

2012-08-23

『パブリックコメント:原発ゼロ支持9割 7000件分析』 【8/22 毎日】


マスコミがやっている世論調査や、アンケートと、以下の結果とのギャップは同説明したら良いのでしょう。古川さんはよく発表してくれました。それにしても筆者と同じ即脱原発が81%というのは心強いですねー。やっぱり間違ってなかったようですね。

『パブリックコメント:原発ゼロ支持9割 7000件分析』 【8/22 毎日】

政府は22日、新たなエネルギー政策の策定に向けて実施したパブリックコメント(意見公募)の意見の約9割が原発ゼロを支持しているとの分析結果を明らかにした。

同日開かれた、エネルギー政策への国民の意見を検証する政府の専門家委員会(座長・古川元久国家戦略担当相)で報告した。

寄せられた8万9124件のうち約7000件を分析したところ、「ただちに原発ゼロ」が81・0%、「段階的にゼロ」が8・6%だった。原発容認と支持は合わせて約4%にとどまった。残りの約8万件も集計が終わり次第、公表する。

委員からは「数値の解釈より、質的な分析、考え方の筋道を重視すべきではないか」「(7、8月)2カ月の国民的議論では(短すぎて)熟議できない」などの意見が出た。

専門家委員会は次回以降、パブリックコメントや討論型世論調査などに寄せられた意見をどう活用するのかを協議する。検証結果は政府のエネルギー・環境会議に報告。将来的な原発依存度を示す「エネルギー・環境戦略」作りに反映させることを目指す。

2012-08-22

魚 ベクレル (8) フクシマ沖のアイナメ38,000ベクレル

2ヶ月ぶりの魚介汚染情報です。東電はあろうことか平均で発表していますが、こういう場合38,000ベクレルと表現するのが妥当でしょう。そして、密漁された高濃度の汚染魚を口にする不幸な被害者を出さないようにするのはどうしたら良いかを考えるべきです。東電が悪いのですが、漁業関係者が考え、国が査定するのが妥当でしょう。でも、そもそも悪さをした東電以外に調べてもらわないといけませんよね。

海のホットスポットは筆者が前々から「想定」していた現象であり、 今さらの感があります。そしてその汚染マップの描画は困難であり、そこで成長した・通過した魚を見分けることなど不可能でしょう。全点チェックの必要性の背景はここにあります。

『セシウム:アイナメから2.5万ベクレル 福島第1沖』 【8/21 毎日】

東京電力は21日、8月1日に福島第1原発から20キロ圏内で採取したアイナメから、3月の測定開始以来最大値となる1キロあたり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

東電によると、アイナメは福島県南相馬市の太田川沖合1キロ付近で2匹を採取。放射性セシウムはそれぞれ、1キロ当たり3万8000ベクレルと9300ベクレルで、両方合わせると同2万5800ベクレルとなった。

同日同じ地点で取った魚は、コモンカスベが同260ベクレルだったが、それ以外は数十ベクレルだった。

東電は7月18日から8月1日に魚介類を採取し、放射性物質による影響を調べた。国が定める一般食品の基準値(1キロあたり100ベクレル)を超えたのはクロソイなど10種類に上った。

原発20キロ圏内では漁業は再開されていない。高濃度のセシウムが検出されたことについて、東電は「ホットスポットのようなものがあり、アイナメがそこの小エビなどを食べた可能性が考えられるが、今後さらに詳細な分析をして原因を調べたい」としている。

2012-08-21

産業や経済を人命より優先する新聞 (2) 何が何でも原発推進


もう一つの新聞の社説です。枝野の複数枚舌など周知の事実なのですから、「ベトナムに売り込んだ手前日本も原発推進」というバカな論を展開しないで欲しいものです。 バカナベツネが書かせたんでしょうか?
『原発ゼロ発言 無責任な楽観論を振りまくな(8月20日付・読売社説)』

成長戦略として原子力発電所の輸出を推進する担当閣僚が自ら、早期の「原発ゼロ」を主張するのは、あまりに無責任と言えよう。

枝野経済産業相が、日本メーカーによる原発建設が内定しているベトナムを訪れ、原発の新規導入に必要な制度作りなどに協力することで合意した。

枝野氏は記者団に、日本は原子力の安全技術で国際貢献する責任がある、などと強調した。

ところが、ベトナム訪問前には、日本の原発比率を「できるだけ早くゼロにした方がいいと思う」と発言していた。原発を他国には売るが、自国は早くゼロにするというのだろうか。これでは国際的な信用は得られまい。

日本が脱原発を決めれば原子力の技術者は育たず、ベトナムなどへの安全面の貢献も続かない。枝野氏は矛盾だらけの「原発ゼロ発言」を撤回すべきである。

政府は2030年の原発比率について「0%」「15%」「20~25%」という三つの選択肢を示している。このうち、「0%」が最も非現実的なのは明らかだ。

政府の試算によると、国内総生産が約50兆円減少するなど、日本経済への打撃は甚大だ。

民間の見通しも厳しい。経団連は、失業者が200万人も増えると警告している。電力多消費産業の鉄鋼業界は、電気料金が最大で約2倍に上がることから、「廃業勧告に等しい」と訴えた。

野田首相は「0%」とした場合の課題やその克服策の検討を関係閣僚に指示している。原発ゼロを正当化する“理論武装”が狙いとすれば、看過できない。

懸念されるのは、経済界の悲痛な声をよそに、原発ゼロでも何とかなるとする安易な考えが、政権内に出ていることである。

特に、電力安定供給と産業振興に責任を負う枝野氏が、楽観論を振りまいているのは問題だ。

枝野氏は「0%」を実現可能な選択肢としたうえで、「やり方を間違えなければ、むしろ経済にプラスだと思う」などと述べた。原発の代わりに再生可能エネルギーを導入すれば、内需拡大につながるはず、というのだ。

現実はそれほど甘くはない。再生エネで先行したドイツでは電気料金の上昇で家計負担が急増し、太陽光パネルのメーカーが安い中国製に押されて倒産するなど、悪影響が顕在化している。

国の浮沈にかかわるエネルギー戦略を、不確実な期待を根拠に決めるのは、極めて危険である。

2012-08-20

民主党の「衆院選用」マニフェスト

8/15の日刊ゲンダイに『民主党 「脱原発依存マニフェスト」の茶番』という記事が載っていました。そのとおりだと思います。こんな感じでしょうか。

  1. 民主党がマニフェストに書くということは、即ち「しない」か「反対のことを実行する」という意味であることを、ほとんどの国民は知っている
     
  2. 既に、「脱原発依存」と言いながら、大飯原発を再稼動しているのは周知のとおり
     
  3. 海外にも積極的に原発の売り込みを継続している


2012-08-19

日本の面汚し 確信犯的食品流通業者

こういう事実の積み重ねが本当に日本の信用を毀損して行くんだろうな、と思います。
  1. まさか汚染されたものが輸出専用という訳ではないですよね
     
  2. 県名など区別出来る訳もない海外のお客様は日本を一括りで捉え、そのうえ産地偽装もあるので日本全体の問題でしょう
     
  3.  海外のお客様の反応も誰か伝えて欲しいですね
『失われゆく信頼 香港で日本のお茶から規制値2倍のセシウム』 【8/17 税金と保険の情報サイト】
■日本茶はもう安心ではない
かつて日本製といえば高品質、安全を保証するブランドだった。だがそのブランドが泥にまみれつつある。今年6月に香港で任意検査された日本産の茶葉から高濃度の放射性セシウムが検出された。

■日本茶から高濃度のセシウム
セシウムが検出されたのは、日本から輸入された茶葉。今年6月8日、輸入業者から任意で引き渡され、サンプルとして検査に回された。

検査の結果、セシウム134が76ベクレル/kg、セシウム137が120ベクレル/kg検出された。合計すると196ベクレル/kgになり、日本の出荷規制値である100ベクレル/kgの2倍にのぼる。

■世界で検出されるセシウム茶
同様の事例は、福島第1原発事故以来、世界中で頻発している。昨年6月には仏、シャルル・ドゴール空港の検疫で、静岡県産の茶葉から1038ベクレル/kgという高濃度の放射性セシウムが検出された。

当時、日本では茶葉の出荷制限基準を500ベクレル/kgと定めていた。

■産地、加工地があいまいなお茶
お茶の産地については、国内でもあいまいな表記が横行しており、注意が必要だ。もともとお茶の業界では、他県で栽培された茶葉を有名ブランドの産地として売り出すことが珍しくない。

そのため福島県近郊で栽培されたお茶を安く買いたたいて、九州産などに鞍替えして販売するケースもみられるという。

一部には、すべての茶葉について放射線量を計測し、ホームページなどに結果を公表すべき、と提案する良心的な業者もいるが、残念ながら少数にとどまっている。