2011-12-07

粉ミルクからのセシウム検出はほぼ「想定内」でしょう

筆者は3.11以来牛乳を飲んでいません。武田教授のブログにおいて、乳業関係者が徒党を組んでベクレル数を発表しない(※)ということが伝えられていたからです。フクイチ爆発の3ヵ月後、今から半年前にも「核拡散」として書きましたが、隠すことによって大恥をかいた代表例です。いや、恥をかいたと言うより、ほぼ犯罪行為ですね。「無償交換」してもらっても、今度は199ベクレルである可能性も有ります。他の業者も同様ですから、乳児を持つ親御さんは本当に大変だと思います。
(※)
『 東京学乳協議会によると、給食用牛乳の検査は各社が独自に実施したという。しかし、結果の数値については「風評被害になりかねないという上部団体の日本乳業協会の方針もあり非開示」と説明する。【11/29 産経】』

今回の大騒ぎは以下をご参照ください(というより皆さんもうご存知ですよね)
『 明治の粉ミルクからセシウム検出 40万缶無償交換へ 【12/6 日経】
食品大手の明治(東京・江東)は6日、生後9カ月以降の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」(850グラム入り缶)の一部製品から、最大1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。検出された製品と同期間に生産した粉ミルクは約40万缶で、同日から無償交換に応じる。厚生労働省は「暫定規制値(同200ベクレル)を下回っている」として回収は命じない。

同省によると、福島第1原子力発電所の事故後、粉ミルクから放射性セシウムが検出されたのは初めて。

明治によると、検出されたのは埼玉県春日部市の埼玉工場で3月14~20日に原料を乾燥させる工程を経た製品。消費者から「放射性物質を検出した」との指摘を受け、今月3日検査したところ、来年10月4、21、22、24日が賞味期限となっている製品から同30.8~21.5ベクレルの放射性セシウムを検出した。

原料の脱脂粉乳はすべて東日本大震災より前に加工されたもので、一部は北海道産だが大半は米国やオセアニア地域からの輸入。同社は「加熱した大量の空気で乾燥させる製造過程で、福島第1原発事故により放出された放射性セシウムが混ざった」とみている。

同製品は、生後9~12カ月の乳児に飲ませる場合、200ミリリットルの湯に粉ミルク約30グラムを溶かして使うため、1キログラム当たりの放射性セシウムの濃度はさらに下がる。同社は「暫定規制値を大きく下回り、毎日飲用しても健康への影響はないレベル」と説明している。

同社は埼玉工場で製造し賞味期限が来年10月中に来る同製品(約40万缶)の無償交換に応じる。今後、乳児用の粉ミルク(明治ステップ、明治ほほえみ)について、全ロットで放射性物質の検査を実施する。

同社は震災以降、月1回、同工場の粉ミルクに放射性物質の検査をしていたが、これまで検出されたことはなかった。

問い合わせ先は「明治 お客様相談センター」(電)0120・077・369(平日午前9時~午後5時)。 』

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