2010-12-29

現代の結婚 - Goethe村上龍エッセイの続き(2)

昨日の分を補足します。世の中の若者が村上龍の言っているような心持ちであったとして、2.の結婚願望復活の背景の一つ目がどうも引っ掛かるのです「配偶者を得て経済的にサバイバルしたい」というのは女性側からを念頭に置いているのでしょうが、筆者もこれに騙されそうになったことは幾度かあります。正確に言うと、騙されそうになる前に、相手側の意図が見え隠れし始めた段階でフェイドアウトすることにしていたのです。二つ目の「家族を作って生活の充足感を得たい」というのも、それは結婚する理由ではなく、子供を持つ理由を述べているに過ぎないのでしょう。村上龍の言う「家族」は配偶者以外の子供までを含むことになると思うからです。

即ち、昨今の結婚願望復活には、結婚する相手とお互いを高め合うという筆者の考え方からは明らかに外れた背景・理由が有るのであって、これに違和感を感じるのです。
(続く)

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