2009-12-04

フリッツ・ヘンダーソン

クビになっちゃいましたね、可哀想に。彼はわりとまともだったという噂を早くから聞いていましたが、社長になった時期が悪すぎました。政府からなれと言われたのは前の会長・社長リック・ワゴナーが、したい放題の放漫経営(超々放漫)をした後だからです。彼は酷かった。UAWの言いなりになって従業員によい顔をして、他のBig2にも産別労組であることを通じて被害を及ぼし、ルネッサンス何とかというビルの上の方に引き篭もり販売の現場にも行かず、いつまでも大きなSUVだけ売っていれば皆ハッピーだと自らを思い込ませ、公の場ではそんな商品が最高だと宣伝し、自分やビルの上層階の仲間だけ高給を貰って… もちろんフリッツもそのうちの一人なのでしょうが、それって、一部の不良労働者とトップが結託して売り上げの着服を図ったというのが実情でしょう。別の表現をすると会社を食い散らかしたと言えるのです。

この構図、どこかで見たことは有りませんか? 会社を食い散らかすという点で、この国の公務員に共通するところはあるのですが、海の向こうの彼らがまだマシなのは、売り上げが曲がりなりにも車を買った人からの支払いに拠っている点です。嫌なら買わなくてもよい(今は売れていませんので嫌だという人が多い)車を、曲がりなりにも売って食い散らかしの原資にしているのですが、我が国のパラサイトは、「懲」税をその売上と称して食い散らかしの原資に充てているのです。こんな状況ですから事業仕分けが必要になるのですが、公務員法に守られて、クビになったり減給になったりする人たちは全くいません。

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