2010-01-10

JAL(13) 民意

19日にも更正法適用申請とか聞きました。やっぱり超緊急ということで、正月も殆ど休まず検討が進められてきたようですね。メガバンクの対応案提示が遅きに失した感がありますし、何か「どうせ法的整理になるのだから取り合えず言っておかないと」程度の諦観を感じさせる対応だったような気がします。出来レースと言っても過言ではないでしょう。何しろプレーヤーが殆ど官公なのですからね。

客の立場からすると、約束が守られるかどうかなのですが、予約にしてもマイレージにしても、お金を払った客には請求権が有りますので、法的整理の中では最も民事に近い内容となったことも容易に予想できてはいました。一方、お金を払ったという意味では同類の、持ち合いでない個人株主はどうでしょうか? 少し前に公募増資したため、減資の方法如何では苦情も出るでしょうが、こんな会社の株を買うほうも買うほうだと、筆者は思います。また、お金はもらう方の立場ですが、12日が期限の年金減額のOB同意がどうなるかにも興味が有りますね。OBの代表のような人の言い分をJAL労組(8つのうちのどれだか判りません)のホームページ上で見ましたが、年金に対する考え方は恩給そのものであり、ここからもJAL本体の公務員体質を窺い知ることができます。こういった辺りの状況はマスコミを通じて国民に知らされてきており、まぁ 国民投票 の代役を果たしたと言えないことも無いですね。

今回の更正法適用で一番 Watchしておくべきことは、こういった関係者への甘い対応 がどこまで許容され、従って再建がどこまで遅れるかです。そう考えると、歴代経営陣の責任問題 が一番忘れられているような気がします。

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