ケインズは、21世紀には人々は5時間働けばよい社会になるだろうと80年前に予言していたと聞いています。実際そうなっていると思うのは筆者だけでしょうか? ワーキングプア、ワークシェアリング、派遣切りとかの言葉が現れたり定着したりするこの現代は、まさにケインズの予想した社会そのものではないでしょうか。
人類の発生とか、銀河の発生とかからの時間に比べると、桁違いに短い人生を与えられた人間は、生きている間しか感受できないものを、より安楽に得たいと願うことは当然の帰結です。恐らく、以下の2点が、少なくとも日本人の原点なのだと思います。
- どう暮らすか
- 筆者にとっては暇つぶしですが、”暮らす”を英語でいうところの他動詞として認識し、(日を)”暮らす”と読みますと、”凌ぐ(シノギ)”とかと同様なタッチが感じられ、もともと暇つぶしの要素が包含されていると皆さんも思われませんか?
若いうちに1.を考えたことのある人は幸いです。多くの日本人は、考えること無しに、2.ばかりを考えるというのが筆者の知見です。そんな方々もある程度の年齢・経験を重ねると、やっぱり考えるのですね。ちあきなおみ の「紅い花」とかを聞くとよく解ると思います。でも実際はそうなる人ばかりではなく、就職の時にもそこまで考える人はいなくて、2.だけを考えて前述のパラサイト/宿主の選択をしているのが現状でしょう。そして2.を突き詰めると、シノギをどうするかということになります。シノギは衣食住の確保と言い換えることができ、一般的に安定的なキャッシュフロー(あるいは収入)を必要とします。2.に不安が有る人はパラサイトの道を選び、その群れの中で宿主からいかに収奪するかによって彼らの便益(キャッシュフロー)の極大化を図ろうとするのです。
(ちょっと乗ってきても冒頭のパラグラフを言いっ放しにして、続く)
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