2014-02-20

こんな会社が原発を再稼動したいなど笑止千万のはずなのですが…

前5日前に不祥事の記事を取り上げましたが、測定に関する知識が欠けているのは東電だけではありません。魚の汚染測定を、骨の部分を取り除いたりセシウムだけを測定して公表した漁業関係者、野菜を洗ってから測定した農業関係者も同じです。食品偽装と同様の病根を感じます。全てに共通しているのは、商売を継続したいがために、国民の健康を差し出した(ている)という点でしょう。生活のため、では理由になりません。カネのためと言い換えた方が正しい認識となるます。例によって東電語からは「可能性が有る」というフレーズを削除する方が正しい現状を表しますので、以下の共同通信の記事に筆者独断の取り消し線を加えておきました。
『【福島第1原発の現状】 過小評価、事故直後からか 第1原発の汚染水濃度』 【2/17 共同】
(:取り消し線、『』内追記は筆者による)

東京電力が福島第1原発の事故直後から昨年10月まで、汚染水の測定でストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度を過小評価して公表していた可能性があることが判明し、信頼性を損な『った』いかねないなどと批判の声が出ている。

 田中俊一 (たなか・しゅんいち) 原子力規制委員長は会見で「東電には測定に関する基本的な知識が欠けている。指導、監督を強めていく」と語った。

東電は6日、昨年夏に採取した汚染水で濃度の過小評価があったと公表。14日には汚染水や土壌などの試料167体で過小評価した可能性があることを明かした。

昨年8月に発覚した地上タンクからの約300トンの汚染水漏れに関する試料も含まれており、最高8千万ベクレル検出という数値はさらに大きくなる可能性がある

東電は昨年7月、事故直後に高濃度汚染水の流出があった2号機海側で新たに掘った観測用井戸の水から、ストロンチウム90を含むベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレル検出されたと発表した。

その後、9月にはストロンチウム90だけで同500万ベクレルを検出したが、5カ月後の今月6日まで公表しなかった。

原子力規制庁が昨年、分析結果の報告を求めたが、東電はデータに疑義があり調査のため公表を見合わせると説明。

今年1月の規制委作業部会で東電が「ストロンチウム90を過大評価している可能性がある」と報告すると、「説明の付かないデータが出たから公表しないというのはおかしい」「ベータ線を出す放射性物質の方が低く出ている可能性もある」と批判が相次いだ。

調査の結果、3カ所ある分析施設の一つではストロンチウム90を過大評価していたが、別の施設ではベータ線を出す放射性物質を過小評価していたことが判明した。

都合の悪いデータを隠していたとも受け取られかねない一連の経緯に、東電の 尾野昌之 (おの・まさゆき) 原子力・立地本部長代理は会見で「違う対応もあり得た。反省したい」と陳謝した。

過小評価の原因は誤った測定方法だった。高濃度の汚染水の場合、薄めて測らないと検出器に入る放射線が多すぎて数え切れなくなるが、昨年10月に手順書を整えるまで対応が徹底されていなかったという。
(共同通信)

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