2009-10-09

警鐘(1/2)

昨日車関係の話になりましたが、あと2週間で東京モーターショーが開幕しますね。東京も以前から勢いが無く、昨今の経済状況も影響していますが、筆者が車好きなのは初回のエピソードを読まれた方ならおわかりだと思います。フランクフルトに続き、各社から新モデルやショーモデルが公開され始めていますが、昨年、一昨年辺りからの大きな流れはやっぱりエコです。でも、ちょっと考えると、現在の自動車メーカーの将来が危ないのです、特に日本の。例えば、T/N/H社とかが、あと10年で潰れることが視野に入って来るのです。

エコとはエコロジーとエコノミーのデュアルエコのことを指すでしょう。双方両立の理想形は電気自動車(EV)です。過渡期のプラグインハイブリッド(以後PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)まで含めるのが適当なのでしょうが、中途半端な感は否めません。PHVは、現在のハイブリッド車(以後HV)を売るための幟のようなもので、普及台数がHVを超えることは決して無いと思われます。PHVが生き伸びたかのように見えても、それはエンジンを発電機として扱うPHV、即ち発電機付EVなのです。車庫にコンセント、街中に急速充電器が設置されれば、あとは充電用の電気をどう作って、貯めるかだけの問題です。燃料電池はこの電気の貯蔵に使えば良いだけで、別にわざわざ車に積む必要も無いでしょう。そもそも燃料電池をいちいちカセットのように交換するなんて誰がやりたがるのでしょう。カセットを苦労して取り替えると意思決定したとしても、燃料電池車はインフラに決定的な問題が有りそうです。インフラ整備を雇用対策としてでも考えない限り、無駄な開発は止めた方がよいでしょう。

さて、EVと現行の化石燃料自動車の設計・製造を比較した場合、大きな不安が頭をもたげて来ます。車の基本が、走る、、曲がる、止まる、だとすると、EVはこの基本部分で、圧倒的に、主に機械部品の点数が少ないのです。械式のエンジンがバッテリーに、機械式の動力伝達装置が電線とヴォリュームスウィッチに取って代わられるのです。モーターは2個か4個/台になるでしょう。後は、簡単なブレーキ、ランプ類の付いた外皮と内装ですが、外皮は鉄でなくても良いし、パッケージングの変化に乗じて内装を簡素化することもできるし、タイヤとかは既存の物を使えば良いでしょう。いわゆるノウハウが必要なのはステアリングとサスペンション関係だけになりますね。

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