2013-08-13

東電怠慢の汚染水の影響

汚染水の流出問題で以下記事のような状況になるのは致し方ないでしょう。風評ではなく、事実になってしまったのですから、やっぱり仕事をするところではないということです。
『福島第1原発の汚染水流出 風評払拭、振り出しに』 【8/11 河北新報】
 
福島第1原発で放射能に汚染された地下水が海に流出している問題で、福島県内で風評被害の拡大を懸念する声が広がっている。漁師は漁の延期を余儀なくされ、シーズン真っただ中の海水浴場やモモ農家は苦戦を強いられている。「風評の払拭(ふっしょく)に全力を尽くしてきたのに…」。関係者は無力感を募らせる。
<漁業者>
いわき市漁協は9月に開始予定だったシラス漁の試験操業を延期した。原発南側の沿岸海域で放射性セシウムが基準値を超えた魚介類が見つかり、慎重に再開時期を模索してきたが、今回の流出問題で振り出しに戻った。
 
相馬双葉漁協(相馬市)も9月に予定していた底引き網漁の試験操業の延期を決めた。今月8日までタコかご漁を行っていたが、漏えい問題で消費者の目が厳しくなり、中京方面の取引が停止になった。
 
立谷寛治試験操業委員長は「風評が広がり、このままでは消費者が福島県産に手を出さなくなってしまう」と危機感を募らせる。
<海水浴> 
原発事故後、3年ぶりに海開きをしたいわき市の四倉海水浴場も冷や水を浴びせられた。海水の放射能濃度は基準値以下だが、海水浴客は1日250人余りと事故前の10分の1以下にとどまる。
 
地元の主婦菅波めぐみさん(45)は8日、同市平の市民プールに長女(9)と訪れた。「以前は年に数回、四倉海水浴場に行っていたが、行く気にならない」と話す。
<農産物>
風評被害拡大への懸念は内陸部の農産物にも及ぶ。出荷のピークを迎えた福島県桑折町のモモ農家羽根田八千代さん(52)は「県外から見れば『福島』とひとくくりにされる。被災地を支援してくれる人たちまで、汚染水問題で気持ちが冷めてしまう」と話す。
 
事故後の売り上げは7割減。木を一本一本除染し、収穫したモモは全て放射性物質の検査をして安全を確認している。「せっかく持ち直してきたのに、また逆戻りしてしまう」と羽根田さんは言う。
 
消費者の反応はシビアだ。京都市の主婦(31)は「福島産の食べ物が安全だと言われても、放射能汚染水が拡散していると聞くと敬遠してしまう。小さい子どもがいるので、他県産を選んでしまう」と打ち明ける。

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