2012-06-06

低クオリティペーパー、無責任なマスコミ

原発推進派のこの「クオリティペーパー」が理解不能な情報を発信しています。最後の2パラはお決まりのような、”核実験時代の方がヒドかった”のに、「がんや白血病が多いわけではない」とし、さらには、意味不明な「風評被害」という言葉を持ち出して締めています。アホな文系の記者が書いたとバレバレの、こんな低レベルな「ブログ」記事を許していて良いのでしょうか? 相変わらずのクオリティぶりです。
『放射能と食卓(震災取材ブログ)@福島・南相馬』 【6/1 日経Web】

家庭での食事による放射性物質の内部被曝(ひばく)はどれくらいなのか――。福島県民にとって関心の高い検査結果が5月14日、公表された。検査を実施したコープふくしま(福島市)によると、福島県内の100世帯のうち、1キログラム当たり1ベクレル以上の放射性セシウムを検出したのは10世帯だった。しかし、4月に施行された食品の新基準で定める年間被曝量の上限値(1ミリシーベルト)を大きく下回った。

科学的に福島県民の食卓の安全性が実証されたのは大きな一歩だ。しかし取材で様々な人から話を聞くと、子供を持つ家庭を中心に、内部被曝への不安を払拭するにはなお一層の時間がかかると感じることが多い。

「ただちに健康に影響はない」「暫定規制値でも安全だが、より一層安全を確保するために新基準値を導入する」。放射能で汚染された農産物の出荷などを巡って自治体は混乱し、健康への影響を説明する政府の言葉も要領を得ない。政府が公開する情報への不信もあって福島県内の消費者の警戒心は依然として強い。

「震災前までは野菜をスーパーで買ったことがなかったのに」。東京電力福島第1原子力発電所から約28キロメートル離れた福島県南相馬市原町区内の食品スーパーで買い物をしていた農家の女性(77)は、複雑な思いで野菜を購入する毎日を送る。

同じく南相馬市に住む主婦(60)も震災前は地場の野菜を購入したり、自宅の畑で育てた野菜を食べたりしていたが、震災後はほとんど食べなくなったという。「以前は井戸水を利用していたが、飲まなくなった。食費はかさむ一方だが、安全のためには仕方ない」とため息をつく。

コープふくしまの検査を担当した特定非営利活動法人(NPO法人)「放射線安全フォーラム」の多田順一郎理事は「1960年代には米ソの核実験で放射性セシウムや放射性ストロンチウムが毎月1平方メートル当たり数十ベクレルから多いときで数百ベクレルほど降っていた」と指摘。「今の50~60代はそういう食品を食べた世代だが、がんや白血病が多いわけではない」と冷静な対応を呼びかける。新基準値も「放射性セシウムが検出されたからといって、影響が少ないものを捨ててしまうことがよいのかもう一度考えて欲しい」と訴える。

風評被害は終息の兆しが見えない。しかし、震災から1年が経過した今、消費者は自分にとって何が「食の安全」なのか、自分なりの回答を見いだす時期に来ているのではないか。今回のコープふくしまの結果などを踏まえて、消費者一人ひとりが冷静に判断することが、結果として風評被害の払拭につながるはずだ。(篠原英樹)

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