2011-07-02

高木文科相「ただちに(健康に影響が出る)というものではない」福島の子供の尿の放射性物質検出に対し

出ました、今年の流行語大賞第候補。今度は文科相からです。検査された福島市の子供10人全員の尿から微量の放射性物質が検出された問題で、記者会見で高木義明文部科学相がセシウム134と137だけの数値を基に言い切っています。「詳しくは健康診断しないといけないが、」と前置きしていますが、どうしても「ただちに」を使いたいなら、例えば、「ただちに避難する状態ではない」ぐらいの言い回しをしてもらいたいと思います。浪江町の被曝検査の結果を暗示するような結果なのですから、軽々しく使う言葉ではないでしょう。除染もしないでおいて、この政権は徹頭徹尾、3月からの枝野さんを始めとして、見え透いた「気休め」を連発する政権なのでしょう。

2011-07-01

放射線被曝、愚かな首長の言い草

千葉県東葛地域の6市長が、国に対し、教育関係施設の安全基準値の策定・公表と、対策費用の全額負担を求める要望書を提出予定と報じられています。これは、柏市長が動かない中、野田市長が年間1mSvの独自基準を設定して率先した結果です。同様の要望は4月に県も国に提出していますが、国が動かないため、市町村が県を飛び越えて直接要望する異例の事態となったようです。我孫子市の星野市長は、「現在の数字は健康に問題はない。放射性物質の除去より、お母さん方の心配の除去のために、必要のないことを求められている」と述べています。はたして、我孫子市長は「健康に問題はない」と言い切る資格と資質が有るのでしょうか? 6市の中でもこんな状況ですから、官公はあてにすべきではないし、税金を払う必要も無いのです。

2011-06-30

電力会社の株主総会で「原発廃止」は全て否決

昨日と今日で電力会社の株主総会が終了しました。東電では怒号が飛び交い、いずれも参加人数・時間ともに過去最高となったようですが、1週間ぐらいかけたところもなく、筆者の要望である以下の提議がなされた形跡は有りません。
  1. IAEAの抜き打ち検査を優先して強行してもらう
  2. 安全対策の公開と「科学的」な検証
  3. 「想定外」等の言葉遣いの禁止
  4. 事故が起きた時の準備
    → 素早く正しい情報公開
    → 水のペットボトル、ヨウ素剤、バイク、避難地・住宅(武田教授より)

2011-06-29

日本人の癌の増加は放射線の影響?

ここ数十年で日本人の癌が増えたのは、まずは長寿化が原因なのでしょうが、ファシズムに押されて喫煙者が減少していることから、別の要因が有るのではないかと思うのです。それは、福島第1原発事故が気付かせてくれた空間での放射線被曝です。3.11より前の空間の放射線量はモニタリングポストで0.04~0.08辺りなのですが、これも地表近くだと、1.5~2倍程度は有ったのではないでしょうか。大国や貧国が核実験を開始する前は、殆ど存在せず、宇宙空間からの放射線だけだったのでしょう。放射線は滞留するものでは有りませんから、放射性物質を空間に漂わせるのは、核実験(+原爆投下+原発事故)以外にはあり得ない訳です。これら放射性物質の大気中への拡散とその後の地表への固着で、ある意味日本(だけでなく世界中)の軽度のホットスポット化が常態化したのではと想像させられます。長い期間を経て放射線量がアップしたのなら、免疫系が正常に働きさえすれば遺伝特性を形成することも可能でしょうが、最近の環境悪化のスピードがそれを超えたために、冒頭述べたように癌が増えたと考えるのはあながち間違いではないでしょう。誰か科学的に証明か説明をしてくれませんかね。

2011-06-28

浪江町民の被曝調査

昨日から10日間で約120人の浪江町民の被曝調査が行われると報じられています。「自分に影響が無ければ家族も安心」とのコメントも有りますが、影響が判明すれば正反対の結果となり、いずれにしても来月中旬に伝えられるとされる結果次第ということです。もし悪い方に出た場合には、住民の方々にとって悲しい結果となると同時に、一番大事な3/11-15の期間に、SPEEDIの予測を隠蔽し、適切な非難・対応指示も出さなかった政府の責任がいよいよ問われることになるのでしょう。

場所が場所ですから、飯舘村と川俣町の住民計15人全員の尿から放射性セシウムが検出された事実とかけ離れた結果にならないか要チェックです。まさか政府の責任を問われないようにするために結果を改竄するようなことはないと信じたいものですが、以下のような事例を振り返ると少し心配ですね。
  1. 原発は必要だから安全(だと思い込むべき)
  2. 避難先が確保できないので被曝限度線量を20mSv/年に上げる

2011-06-27

福島2町村の15人が内部被ばく

共同通信によりますと、福島の放射線研究者らが福島県飯舘村と川俣町の住民計15人の尿を検査したところ、全員から放射性セシウムが検出され、内部被曝をしたとみられることがわかったそうです。測りにくいから被曝量が伝えられていないのでしょうが、全員からということは、実際の被爆者は、3/11~15の間に近くにいた人々ほぼ全員でしょう。その間に内部に放射性物質を取り込んだ人たちは、ある意味手遅れなのですが、今後も被曝し続けることを避けるために、一刻も早く綺麗な土地に移住するんでしょうね。

2011-06-26

静岡市お茶応援、市長が積極推進

今度は静岡市長が変なことを始めています。放射性セシウムが基準値以上に検出されたのは事実なのに、事実を風評と言って被害を払拭と言ってみたり、汚染物質撒き散らしの共犯者を讃えるなど、言語道断なのですが、知事も知事なら市長も…ということでしょう。
毎日Webより
静岡市葵区と清水区内の製茶から、暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、静岡市の田辺信宏市長は23日、「私たちは、『静岡市のお茶』を飲んでいます」プロジェクトを始めることを明らかにした。田辺市長は、「市産のお茶を積極的に飲むことで、風評被害を払しょくしていきたい」と話した。同プロジェクトでは、行政と市産業界が一体となって、市産のお茶の購入と飲用を推進する。また、賛同者の氏名をインターネット上で公表し、静岡茶の愛飲者の輪を広げていくという。