ここで、11/24の JAL(7/2) からの推移をおさらいしておきましょう。政府関係者のシナリオ作りは書きましたとおり、社長がOBの説明に回り、2/3以上の賛成を得られる目処がついたというところです。また、中型機への投資もANAに比べて不自由であり、直近の予約もANAとの差を反映してるようです。10/16の JAL(2/2) で書きました ”グダグダやっているうちにドンドン悪くなり、あと2,3年のうちに民事再生となるグダグダ" のグダグダもやっていられない状況ですので、何となくGM型の再生になりそうです。それはしっかりしたシナリオを皆で握って、「更正」を素早く行うというものです。今年前半、遅くとも決算期の3月の2月中あるいは1月中には決着や目処を付けておかないと大変なことになろうというものです。
旧GMと共通しているのは、ゾンビ企業の社長が手をこまねくだけー、だったという点です。ただ、今回の更正の手続きの中でGMと違うのは、労働組合との関係です。新生GMが純国営ではなく、一部に労働組合の資本が残ったのに対し、企業別でしかも8つも有るJALの労働組合は、一緒になって年金負債を原資に株主となる以外方法は無く、そんなことが日本で起これば、喜ぶのは筆者だけなのではないでしょうか。