シーズンなのに出回らない山菜を待ち望む声も有るようですが、以下記事中のお婆さんは、今後の晩発性のガンを恐れる理由も有りません。岩手県は可哀想ですが宮城県より汚染されているようです。また、魚と野菜の区別は簡単でも、野菜と山菜の区別は難しく、さらに西日本の将来の有る人たち全員が東北地方の地図あるは汚染マップを描ける訳でもなく、東日本産の
野菜は忌避→東日本産の
食品は忌避というように、拡大して避けられることは避けられないのでしょう。
【5/15 朝日新聞】の『山菜販売ピンチ 放射性物質基準超え相次ぐ』という記事のラストパラグラフの達増岩手県知事の本末転倒発言も上記の思いを確かなものにさせます。実態にあわせると従来からの法律を犯すことなることぐらい解っているはずですけどね。
『出荷制限の解除は、1自治体の3カ所以上で1カ月以内に採った山菜がすべて100ベクレルを下回ることが条件。県林業振興課の担当者は「検査している間に旬が終わってしまい、解除は来春になるかもしれない」と話す。達増拓也知事は14日の定例会見で「厚生労働省に、実態にあった規制を求めていかなければならない」と話した。』
『出荷自粛の要請相次ぐ 旬の山菜ピンチ』 【5/12 読売】
山菜シーズンが到来したが、県内各地の山菜から規制値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、県が自治体に出荷と採取の自粛を要請するケースが相次いでいる。県は11日にも、盛岡市のコシアブラと一関市のゼンマイ、タラの芽の出荷と採取の自粛を両市に要請。旬の山菜がピンチを迎えている。
11日、盛岡市内の直売所。「放射能検査を随時実施している」の貼り紙がされる中、タラの芽などの新鮮な山菜が並び、市民が買い求める。しかし、コシアブラはなかった。店員によると、組合員が出荷を見合わせているためだという。近くの主婦(78)は「山菜は短い期間しか食べないから、他の食品と一律に定められている規制値に神経質にならなくてもいいのでは」と冷静に受け止めている。
花巻市東和町安俵の産直「あおぞら」には例年、周辺の山で採れた多彩な山菜が棚に山積みされている。しかし今春は、棚はがら空き。9日は、「放射性セシウム測定済」のシールが貼られた栽培物の行者ニンニクだけだった。
東和産直友の会の菅野勝敏組合長は「県の通達で、検査しなければ販売できないが、検査には時間がかかるし、結果が出るまで待っていたら、山菜がしなびて売れなくなる」と嘆く。
市民が持ち込む食品の放射性物質の簡易検査を行う花巻市には大型連休明けから、山菜を持ち込む人が急増し、1週間待ちの状況だ。「自分で採った山菜を食べても大丈夫か」という問い合わせの電話も多い。
県が8日、同市産のコゴミとコシアブラから規制値を超す放射性セシウムを検出したと発表後、市防災危機管理課はホームページなどで、「野生の山菜の取り扱いを注意して」と呼びかけている。
山菜の宝庫・西和賀町でワラビの収穫体験ができる「つきざわワラビ園」は、「『セシウムは大丈夫か』という問い合わせが多く、ワラビの芽が出たら、すぐに放射性物質の検査をし、開園はそれから」としている。
複数の山菜を検査し、このうち一つでも規制値を超えると、自治体全体を自粛対象とすることに、「広範囲すぎる」と批判の声も上がる。しかし、県林業振興課は「野生の山菜の場合、どこで採ったのかを確実に把握できず、安全のために広く網をかけるしかない」と説明している。
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