今度は特別扱いだったパイロットが加わり、グループ2,700人の削減を目指す「募集」は活発化の一途なのですが、それは裏返すと「応募」が低調であるという証明になります。9年前にマツダが同じく30代以上で募集した1,800人の枠に1分で3,000人とも3,500人とも言われる従業員が応募し、結局2,200人が会社を去って行ったケースや、同じ年の三菱自工の800人の募集枠に1,900人の応募といったケースと比べると雲泥の差がありますね。もっともマツダはこの時は米人社長が米国流に大盤振る舞いをしたと聞いておりますし、両社とも自力で募集していますので、そこはJALとは訳が違うのでしょう。JALの条件は相当悪いのではないでしょうか?
それにしても、一昔前との比較ではありますが、再建の可能性の有る会社に応募が殺到し、税金を無駄遣いして再建を図る会社の応募伸び悩みというのはどうしたものでしょう。しがみついても、退職金・年金がさらに下がる可能性も大ですが、50代なら閑職みたいなところで少し悪くなった条件でいいやという考えは解らなくもありません。しかし、既に35歳代からの募集になっていながら応募低調というのは、よっぽどJALというブランドに愛着が有るか、不況下で転職が不安なのか、今の条件があまりにもオイシイものなのでしょう。変な話になりますが、
若い人向けだけ大盤振る舞いをしたらどうでしょうか? 50代とかはさんざん甘い汁を吸ってきたでしょうから、ここはもう少し税金を使っても良いので、遮二無二コスト削減を進めてもらいたいものです。