2013-08-28

汚染水による漁業崩壊の恐れ

10日ほど前に韓国からの汚染水情報提供依頼について書きましたが、日常生活においてもやっぱり心配なようで、朝鮮日報には以下のような記事が載っています。日本では「食べて応援」とか無責任な標語を聞きますが、この記事にあるように、この韓国を始め中国もその他の国も原発事故以来日本産品の輸入を制限しているのが実情です。しかも、ストロンチウムとかの他の核種を調べられたら、消費して支えるのは日本人だけということにもなりかねませんよね。

『福島原発:太平洋産魚類6種の放射性物質検査を強化 - 日本産は事実上の全数検査を実施中』 【8/27 朝鮮日報】

日本の福島第一原子力発電所における貯蔵タンクからの汚染水漏れが予想以上に深刻なことが判明し、韓国食品医薬品安全処が輸入水産物に対する放射性物質検査をさらに強化している。

同処は現在、福島県と近隣8県の水産物49品目について輸入そのものを禁じている。日本の他地域の水産物については2011年3月の原発事故以降、事実上の全数検査を実施している。例えば日本産のスケトウダラが輸入される場合、入国のたびに船積みされたスケトウダラの中からサンプルを採取し、これを粉砕して2キロの検査用試料を作り、基準値を超える放射性物質が検出されるかどうかを検査する。本来の規定では検査用試料は1キロでよいが、日本産はさらに厳しい検査のため2倍の試料を採取する。

また、日本産の水産物には対しては他国産より厳しい放射性セシウムの基準値(1キロ当たり100ベクレル)を適用している。放射性ヨウ素(半減期8日)に比べて半減期が長い放射性セシウム(134Csは2.1年、137Csは30.1年)に対する基準を強化したわけだ。韓国の基準は、国際食品規格委員会(CODEX)の1キロ当たり1000ベクレル、米国の同1200ベクレル、欧州連合(EU)の同500ベクレルと比べても厳しい。こうした基準に従い原発事故直後から毎週約100件ずつ検査を実施しているが、基準値を超えたケースはなかった。放射性セシウムの検出濃度が最も高かったのは、11年7月に冷凍タラから検出された1キロ当たり98ベクレルだった。

日本産だけでなく、太平洋産の水産物についても検査をさらに強化する。食品医薬品安全処は26日から、太平洋産のスケトウダラ、サンマ、カレイ、マグロ、サメ、サバの6種について、種類別に週1回実施していた放射性物質検査を週2回に増やす。太平洋産の魚については標本検査で放射性物質(ヨウ素とセシウム)の濃度を調べており、基準値は放射性セシウムが1キロ当たり370ベクレル、放射性ヨウ素が同300ベクレル。これを超えた場合は輸入を禁じている。食品医薬品安全処の関係者は「1年間に食べる食料(平均534キロ)を全てセシウム濃度1キロ当たり370ベクレルの基準に該当する食品で摂取したとしても、これは全身CT(コンピューター断層撮影)を1度撮影した場合に被ばくする放射線量の3分の1ほどだ」と話している。

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