2012-10-28

東日本の先週の食品セシウム汚染の状況

誰かが一覧表にしてくれることを祈りつつ先週の新聞記事からピックアップをしてみました。一覧化してくれても、筆者を含め県名以外は誰も覚えようとはしないでしょうね。筆者も県名を覚えるのではなく、ああやっぱり『東日本国』だよな、って確認するだけですけどね。そして、この「東日本国」というのが、中国を始めとする海外各国の輸入禁止地域とほぼ一致するんですよね。
発覚
品目
Bq/Kg
群馬
10/27
10/前半
ツキノワグマ イノシシ ニホンジカ
190
480
福島
10/24
コメ
110
宮城
10/24
150
埼玉
10/23
ニホンジカ
820
岩手
10/23
ソバ
ナメコ
250
280

『牛1頭セシウム新規制値超す…全国2例目』 【10/27 読売/群馬】

県は26日、利根沼田地域の県立高校が25日に食肉処理場に出荷した繁殖用の雌牛(黒毛和種、14歳)1頭から、国の規制値(1キロあたり100ベクレル)を超える1キロあたり190ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。流通はしておらず、全て焼却処分する。

牛肉に適用されていた規制値(同500ベクレル)の経過措置が今月からなくなり、一般食品と同じ100ベクレルに引き下げられた。県畜産課によると、経過措置廃止後に100ベクレル超の牛が見つかったのは初めてで全国では宮城県産牛に続いて2例目

今回の牛は4月以降、体内のセシウムを下げるため、輸入した牧草などを与えられていたが、「セシウムが下がり切らないのに、『子牛を産まなくなった』と、急きょ出荷してしまったのが検出の原因」(県畜産課)とみられる。

県は生産者に対し、牛の体内セシウムを推計し、家畜保健衛生所に相談したうえで出荷するよう指導しているが、高校から相談はなかったという。

◇クマからもセシウム

県は26日、昨年10月~今年10月12日に県内11市町村で捕獲されたツキノワグマ10頭とイノシシ7頭、ニホンジカ3頭の肉を検査した結果、ツキノワグマ5頭、イノシシ、ニホンジカ各1頭から規制値(1キロあたり100ベクレル)超の放射性セシウムが検出されたと発表した。最高値は、みどり市で捕獲されたツキノワグマの478ベクレルだった。


『全袋検査:須賀川産米1袋から110ベクレル…福島』 【10/24 毎日】

福島県は24日、同県須賀川市の旧西袋(にしふくろ)村で収穫された今年度産米1袋から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。今年度産米で基準値を超えたのは初めて。県は旧同村に出荷自粛を要請する。

県によると、対象農家は154アールの水田で320袋の米を生産した。21日の全袋検査でうち1袋から104ベクレルを検出し、より精度の高いゲルマニウム半導体検出器で詳細検査したところ、数値は110ベクレルだった。乾燥は天日干しだったという。旧同村は昨年産米で50ベクレル超100ベクレル以下を検出した「重点検査区域」に指定されていた。


『東日本大震災:登米の農家出荷、基準値超の牛は汚染野草が原因 /宮城』 【10/24 毎日地方版】

登米市の畜産農家が出荷した黒毛和牛から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える150ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は23日、牛舎内にあった汚染された野草が原因、との分析を発表した。

県によると、問題の1頭だけ別に飼養していた牛舎内を調査したところ、通路に落ちていた野草から約1000ベクレルが検出された。水分を含んでいたと仮定して換算すると約200〜250ベクレルとなり、粗飼料の新基準値(同100ベクレル)を超過。野草は、敷料のために持ち込まれていたが、県はこの野草を牛が食べたと推察した。

『ニホンジカから基準超セシウム』 【10/24 朝日/埼玉】

◇県、食肉出荷自粛要請へ

県は23日、秩父市の山中で捕獲された野生のニホンジカから国の基準(1キロあたり100ベクレル)を超える820ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。県はシカの食肉を扱う事業者に対し、県内で捕獲されたシカ肉の出荷自粛を要請する。

自然環境課などによると、セシウムが検出されたのは、同市浦山で10月21日に「有害鳥獣」の駆除のために捕獲されたニホンジカ。担当者によると、このシカはセシウムに汚染された草や落ち葉を多く食べた可能性が高いという。シカの食肉は捕獲した本人による自家消費が多く、一般に流通するケースは多くないとみられる。

ただ、秩父市内には観光客向けにシカ肉料理をメニューに並べる店もある。猟師に捕獲されたり、ワナにかかったりしたシカを年間20頭ほど解体して客に出すという観光農園店主(76)は、近くで取れたシイタケやギョウジャニンニクの放射能が不検出だったため、シカは想定外だったという。「そんなに高い値の放射能がでたら、店に出せなくなる」とショックを受けていた。

『基準値超す放射性物質=ソバ、ナメコから-岩手県』 【10/23 時事】

岩手県は23日までに、同県一関市大東町の興田地区で生産されたソバから国の定める一般食品の放射性セシウム基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える250ベクレルが検出されたと発表した。県によると、ソバの基準値超過は県内で初めて

同県によると、今年度産のソバについて検査が終了するまで出荷の自粛を県内全域に要請していたが、今回の検査を受け、一関市と「いわい東農業協同組合」に出荷自粛の継続を要請した。

また、県は陸前高田市の露地栽培された原木ナメコからも、国の基準値を超える280ベクレルが検出されたとして、同市に対し出荷自粛を要請した。

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