2010-04-08

残業代なんか払うから… (3)

こういう風土ができあがるメカニズムについて補足しておきます。

抜くことに血道をあげ始めた社員を、会社(上司)はどのように処遇するのでしょうか? 一般的には、会社が傾くまでは超過在社時間に基づく残業代を会社の必要経費として黙認します。そして、赤字になって初めて規制するのです。上司は時間管理の対象者の基本給アップがに自らの年収にプロポーショナルに連動する場合は、余程のことが無い限り認めてやる方向なのでしょう。また無能な上司は、サービス残業とかで訴えらることも恐れ、自らがその無駄な残業のネタを作り出す指示を出し、悪循環の触媒として機能します。こんな風に処遇するのも、そもそもは自らがそう処遇されてきたためです。かくして残業依存社員はますますスローになり、会社というものは顧客無視の無駄な仕事を作る輩のオナニー集会所になり下がります。ますます官公と酷似して来るという訳です。

無駄な仕事をせねばならぬと思い込み、5分でできるような仕事に何時間も費やし、本当にしなければならない仕事を置き去りにして、費やした時間に比例して給料のお小遣い的な部分を受け取る、ってどうかと思いますし、悪気が無い人がいたとしても、同罪であることに変わりはないでしょう。

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